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自問自答は禅に通じる?ビックブラザーとあいのり比較 [日英比較のおはなし]

こないだの「ケンカ」話の続き。どうして「口に出した方が健康的だなぁ」と思うようになったのか、サイドストーリーです。

ビックブラザーというどうしようもないTV番組がある。
(WEBより)
妹の話だとドイツでもあったらしいからヨーロッパではよくある企画なのだろう。十数名の男女を一戸建ての家に押し込めて数ヶ月間共同生活を送らせ、それをほぼ生放送する。毎週住民投票と国民投票で「誰を追い出したいか」を決め、1人ずつ消えてってもらい、最後に残る人が賞金を獲得する。「いい人」になるより「イヤな人」にならないようにするという、大変ネガティブな企画である。(ちなみに去年は性転換したポルトガル人「女性」が女性であることを貫き通し優勝した) http://www.channel4.com/bigbrother/

一方「あいのり」は数名の男女がひとつバスにのりこみ世界をまわり、カップルができたら帰国、というご存知番組である。

ビッグブラザーは「生」の生活を放送する。華々しい口論は視聴者に向けてのアピールの一部。また住民は小部屋で「ビックブラザー」という役割のナレーターと「交信」することは可能で、そこで愚痴や思っていることを独白することはできる。だが、それは見ている限り「誰かのどういう行動はXXXXだ」という程度の話。
あいのりは「裏」の心理描写をなぞっていく。旅行者達は言い合うよりも「じっとがまん」。視聴者は旅行者達の行動を、彼らの内的告白(日記)を通じて、理解する。また旅行者達は次第に'自分探しの旅に出かける'自分ってなに?と自問自答を繰り返し、集団で旅行しているのに、まるで禅の境地の探求者。

「無言のケンカ」「じっとがまん」は、勝手に想像した相手の「理由」との闘いである。それはとても受身な関係で、さらに「わかってもらえない」ことを不満に思うのは、至極一人相撲である。友人たちのコメントの通り、そして大日本帝国人が手紙で謝ってきたように、「言わなくても伝わるだろうじゃなくて、そして態度じゃなくて、口で伝えること」これは和洋問わず、理解しあいたい人間同士には必要なことだと思う。そしてインナー世界に入りやすい日本人にはちょっと苦手な分野だとも思う。





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