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007は二度死ぬ/1967年の世界からみた日本観 [日英比較のおはなし]

恐ろしいものを見てしまった。。。
(WEBより)
テレビをプツっとつけたら、若いショーンコネリーがいかにもな日本人女性と一緒に相撲観戦しているシーンが目に飛び込んだ。「007みたいだけど、日本を舞台にしたものがあったんだ。。。あ、古い日本の映像。ほぉー」と内容よりも舞台の日本の情景に見入るもつかの間。

日本の諜報員(丹波哲郎!)にもてなされるボンド氏がお風呂に。丹波哲郎「men first, women second」とほほえみ、若い女性がつらつら出てきて背中を流してくださる。舞台が東京から関西に移動。ボンドの何気ない「こっちでもいい配下がいるんでしょうね」の言葉に、待ってましたとばかりの丹波哲郎「much much better.忍者です」 -ええ?!
そして名古屋城下(おそらく名古屋)に空手着、剣道着を着た「忍者(?)」達が気合を入れて鍛錬している。丹波哲郎は城内に入り「最近は近代化にも力を入れています」銃を片手に掲げ、胴着をまとった集団が一列マラソンで入場。銃の練習を始める。-言葉もありません。
そして「身を隠すために扮装する必要がありますね」と、どんな意味があるのか擬装結婚をすることになり、3人の白無垢女性が登場、ボンドに選択権が与えられ、そのまま神社で結婚式に。式場に同席する女性は全て白無垢着用。-これは集団結婚式?
もう全てがありえない世界で、お腹がくるしくなるくらい笑えました。

でもこっちにいると、日本って遠い国だなぁと痛感します。東のさらに東。「極東」は文字通りです。距離だけでなく、日本は植民地化されたこともないから、情報も蓄積されていない。現代のニュースでも日本の話を聞くことがないのだから、昔は'おして知るべし'です。
「これだから間違った日本観がー」とよく言われるけど、このステレオタイプを逆に利用して、海外ではレストランの入り口に着物着た女性を並べたり(モスクワ)、セレモニーで受け付けに立たせたり、日本側もそれを利用しているのですよね。
持ちつ持たれつ。1967年の日本の情景を、質はどうあれエンターテイメントともに後世に残してくれたこの映画は批判できません。

参考:http://www.mars.dti.ne.jp/~h-takeda/JYLMain.htm


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