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日本人観光客はかわいい [イギリス生活]

「あら、あの方々か運んでくださるのね。見て、オランダの方ってあんなに背が高くていらっしゃるのね」。KLM乗務員達が機上するのを見て、搭乗口で日本のおばさまがたがさざめく。
「そーりー。そーりー。」と小さなおばあちゃんが出口に向かい、お手洗いの行列とすれ違う。

日本人観光客ってかわいいっ。そんな感慨をもったのは初めてだった。

以前より日本人観光客は揶揄されてきた。おのぼりさんでブランドの価値もわからないのに群がり、とにかく写真を取りまくるーと。私も学生の頃は、’日本人観光客が軽視されている’ということを敏感に感じ、一緒にされたくないと反発してきた。巣鴨にいるようなおばちゃまたちがいきなりヨーロッパに出現し、その空気をそのまま持ち込んでいることに、違和感を感じていた。

しかしながら、小さくて礼儀ただしくて、素直に感動するおじちゃん、おばちゃんたちは、実はかなり誇れる人々なのではないだろうか?お金を貯めて、休日をとり、海外に行き、見たいものを見、感動し、その記念を持ち帰る。それらは彼らの勝ち得た権利であり、馬鹿にされるいわれはない。逆に、あんなにかわいらしいコメントを連発しているのに、言葉を知らないから理解できない欧米人、自分たちが観光され賞賛されることであたかも自分たちが上位にいるように錯覚する、そんな人々にこそ問題がある気がする。


リンカーン大聖堂で結婚式。 [イギリス生活]

知人の知人の結婚式がリンカーシャー州リンカーンで行われました。
なんと花嫁がリンカーンの教区主任司祭の娘ということで、大聖堂での結婚式。

(建物が大きすぎて写真に納まりません)

ミサの特別版のような結婚式で、よく映画で見るようなシンプルな「入場、誓い、キス」だけではなくて、2時間もの間、ものものしく、スピーチ、聖歌斉唱等々が繰り広げられました。

その後移動してガーデンパーティ。皆が食べ物を持ち寄り、大変和やかなムード。アフリカ系のゲストは多かったのですが、東洋人は私だけだったので「どこから来たの?」とおばあちゃん達によく話し掛けられるという、昨今珍しい体験をしました。


花嫁さんのウェディングドレスは、なんと母親のおさがり。ちょっと古風なそのデザインが逆に斬新でとても素敵でした。そして新郎とその一族は、スコットランド人ということで、みんなで民族衣装着て、おちゃめに踊りまわっていました。。。。

イギリスではこういう結婚式はまれで、教会で簡単な式を挙げることもあるけれど、実はお役所でシンプルに誓いを立てて、戸籍を入れるという方が多いらしいです。


ヨークの兎。 [イギリス生活]

動物編です。

キャンパスには鳥だけでなく、他の小動物たちも住んでいます。筆頭は兎。ピーターラビットたちが跳ね回っています。しかし、鳥と比べて兎のなんと繊細でかわいらしいこと。靴音を聞くだけで、

「脱兎のごとく」逃げ出します。

そして「耳をそばだて」て様子見。

傍若無人な鳥に比べて(真後ろに立っても逃げ出さない!)

彼らの動きの、なんと機敏で愛らしいことか。

まぁ、ヨークの肉屋には兎が下ごしらえされてぶらさがっているらしいですし、ピーターラビットのお父さんが食べられちゃう国ですから。がんばって生き延びて欲しいところです。 






抹茶アイスの作り方。 [イギリス生活]

さすがにレシピがわからないので、アイス製造機の付属本にあった「カプチーノアイス」のカプチーノを抹茶に置き換えてつくってみました。
材料はこれだけ。

まず卵黄と砂糖を混ぜて、火にかけながら牛乳を加え、とろみが出るまで加熱する。

抹茶を加えて粗熱を取る。

クリームを加え、アイス製造機に投入。

アイスクリームのできあがり!

今回の試食者たちには結構好評だったので嬉しい限り。
見た通り、とても簡単なので更にはまりそうです。


「教会という場」の役目。 [イギリス生活]

フラットメートは「セントヴィンセント」というカリブの島から来ている。母国語が英語だから生活に苦労することはないが、同年代の同国人、もしくは同文化背景の人が近くにいない。フレンドリーだが真面目な彼女は、あまりパーティに積極的に出かける子でもない。

人はどんな土地にいても、コミュニティを探すと思う。アジア人は同国人同士ですぐ固まると批判されるが、母国語で愚痴を言うことがストレスマネージメントになって自分の最優先事項を上手く処理できるのであれば、私はそれは構わないと思う。

だからアジア人的な考え方かもしれないが、同郷人のいない彼女は一体どうしているのだろう?

答えは宗教にあった。

彼女はキリスト教の中でも「セブンスデー・アドベンチスト」という宗派を信じている。これは簡単に言えば、プロテスタントの中でも強くキリストの再来を信じる人たちの集まり。ほぼ毎週日曜教会に通う彼女が、3月、ふさぎこんでいた私をイースターのミサに連れ出してくれた。(別に勧誘というわけではなく、イベントとして)

ヨークの「セブンスデー・アドベンチスト」教会に来ている人たちは、ほとんどがアフリカ、インド、カリブ海からきている人たち。まさしく「同じ世界観」を持つ人たちに囲まれて、彼女はリラックスできているみたいだった。

日本で、インドネシア人の友人は多くの同郷人に囲まれながらも、カソリック教会に通っていた。千葉でも広島でも、彼女は宗教を同じくする日本人の輪に溶け込んでいた。

自分と同じ価値観を持つ人といると、安心する。自分が今まで宗教から遠かったため気づかなかったが、病気になったら病院に行く、外国で困ったら大使館に行く。それと同じく、世界のどこにいても、「ここに行けば友達がいる」。そんなパッケージが教会という場なのかもしれない。



ヨークの鳥。 [イギリス生活]

「鳥たちは元気?」 アフガンでヨーク卒業生に聞かれた。
「ヨークの鳥」は格好な会話の糸口だ。

まず、どのくらい彼らが大学を侵略しているかを示す、一番いい例は学生証だろう。


なんてこと。学生証の中央に鎮座されるのはカモである。

クラスへ向かう道、帰る道、世界の紛争を学ぶ身に、こんな穏やかな鳥たちが、ほほえみをもたらしてくれる。

また、大学の構内中央には池が横たわり、こうして鳥達が涼やかな軌跡を描く。

学生や近所の人がパンを与え、大学の庇護下にいる鳥たちは、安心して肥え太り、物怖じせず、堂々と池を占拠する。

そして奴等は池だけに飽き足らず、地上まで侵略。群れを作って、子を守り、繁殖を続けるのである。

ここまでくると恐ろしい限りである。

微笑ましい。一方で、うるさい、道を譲らない、道を糞だらけにする、等の弊害もあり。
しかもおいしそうなお尻をフリフリして、いたいけな中国人学生を誘い、自分を食べさせて退学に追い込むという悪魔のような技も持っている。本当に要注意な住人(住鳥?)たちである。
(まぁ、食べようとする方もする方だが。。。。)


幸運の猫 [イギリス生活]

いまいち猫は好きでない。
犬猫の写真をかわいいかわいい、と飾る気持ちがよくわからない。

ただ、この猫を見た瞬間「撮らねば」と思ってしまったのだ。
あまりに美しく光をまとうので。

3日間で4200字書き上げ、修論のスーパーバイザーに会いに行く道すがら。
幸運の猫が味方してくれたおかげか、いいコメントがもらえました。


アイスクリーム製造機のお披露目 [イギリス生活]

じゃじゃーんっ。
最近の私の一番の親友はこの方です。

(クランベリーシャーベット製造中)
まるい形がなんともかわいい。
もらった時は「なんて実用的だけど日常的じゃないプレゼントなんだろう」と爆笑してしまったが、なぜかはまって毎日のようにシャーベットやフローズンヨーグルトをつくっている。デジカメの修理が終わって写真が撮れたので、やっとお披露目です。


(ラズベリーフローズンヨーグルト製造中)
そういえば、学生の頃はかき氷が主食で毎食ガリガリ「手動」でかき氷機を廻していた。隣のインドネシア人に真顔で「日本人は夏にかき氷をこんなに食べるものなのか」と質問されたくらい。というわけで、第二の学生期にまた「夏=アイス」生活が到来している。惜しむらくはこのイギリスの冷夏だが、長袖長ズボンで対策はばっちり(?)、ガタガタ震えながらも執念で食べるのです。

先日、「お茶」なんて風雅な趣味をお持ちの友人が「抹茶」をくれたので、さっそく抹茶アイスを作成してフラットメートにふるまったのだが、あまり評判がよくない。「グリーンティの味がしないよ?」「グリーンティとどう違うの?」
はて、どう違うのだろう?と思って、抹茶について調べてみた。

「抹茶:碾茶を石臼で挽いて粉にしたもの」
ーてんちゃってなんだ?
「碾茶:覆いをした茶園で制したお茶で、抹茶の原料としてつくられる。碾茶用の茶葉は、玉露用の茶葉と同じ。一番茶の茶葉を摘む予定日の2週間~3週間前から茶樹の上に覆いをし、太陽光をさえぎって育てる。こうすることで、旨味の成分テアニンが1.5倍以上に増加。同時に渋味の成分カテキンが1/2以下に減少し、独特の旨みが形成される。」

ふうん。。。
今週末にまた抹茶アイスを作るので、次回は抹茶アイスの作り方を掲載します。お楽しみに。


さよならバークレー。英国銀行ものがたり。 [イギリス生活]

こちらではバークレーに口座を作っていた。理由は特にないが、強いて言えば大学の推薦状(生徒ですよ、というセクレタリーからの手紙)を頼む際に「多分バークレーかHSBCにするつもり」と言ったらバークレー宛の手紙しかくれなかったので。

しかし大失敗だった。同時期に銀行口座を開設した人の中で、すんなりできた人数名、バークレーに踊らされた人私を含め2人。
口座開設の基本は簡単だ。まず口座を作るために銀行に「アポイントメント」を取り、出向いて手続きをし、数日したらカード類が届き、そしてピンナンバーが届いて、終了。しかし、まず留学生が押し寄せる夏にアポイントメントはなかなか取れず、さらに私の場合はカードが何の間違いか1ヶ月半たっても届かず、その間5回くらい催促と文句を言いに銀行に出向き、発起してから獲得まで2ヶ月もかかったのだった。

バンクカードは作れたものの、口座に最低2,000ポンド(40万円)入っていないと毎月5ポンド(1,000円)取られるとかで、あまり楽しい特典はない。

さらに今年の1月には友人がバークレーの口座から10,000ポンド(200万円)誰かに引き出されるという被害に遭遇。警察に訴えたところ、「最近バークレーでこの手の事件が多い」と聞いたそう。ちなみに、バークレーは友人に陳謝し、お金を補填すると同時に慰謝料「100ポンド」お支払いしますと申し出たのだそうだが、彼は「この騒動で私が無駄にした時間に、100ポンドがつりあうとお考えですか。私の時間給はXXXXですよ」と返信し、納得の慰謝料をもらった上で、バークレーの口座を閉め、警察の助言どおりNatwestに口座を移したのでした。

私はその後何の問題もなく過ごしていましたが、残金が2,000ポンドを切っていたので、今日思い立って口座を閉めに行きました。でも何を持っていけばいいのかわからず、適当に銀行に寄って聞いてみることに。
「口座を閉めるのですね、カードありますか」
「はい。」
「(カードを使って口座をチェック)キャッシュで引き出しですね、それではこの金額を窓口で全部引き出して、このデスクに戻ってきてください」
?本人確認なし?私がこのカードの持ち主ってどうしてわかるんだろう?
さらに窓口ではコード入力も何もなし、カードと欲しい金額を書いた紙をぺラっと手渡し、お金をもらうだけ。デスクに戻るとー
「はい、それではこの書類のここにサインして。終了です。」
IDチェックなしで、カードを持ってきた人間に、コード入力も何もなしで、お金を全額引き出させるなんて!!まぁこっちではサインが押印の代わりだから妥当なのかもしれませんが、でも日本のハンコの照会に比べ、こっちは'ちら見'で確認。いい加減に見えてしょうがない。それにしてもセキュリティ(郵送上の)問題でなかなかカードが手に入らなかったのに、この差は一体なんなんだろう。

長い長い時をかけ、苦労して作ったこの口座。出来が悪いからこそ逆に愛しかったこの口座。
それがたった10分であっけなく幕を閉じ。
私は薄ら寒い7月の午後、現金片手に呆然とたちつくすのでした。



BBCプロムスが始まりました! [イギリス生活]

知る人ぞ知る「BBCプロムス」が今日15日に始まりました!
クラシックをやっていた私ですら2週間前までその存在を知らなかった、イギリスの夏の音楽祭です。これから2ヶ月間、9月10日まで毎日クラシックコンサートがロンドンのロイヤルアルバートホールで開かれます。これは「肩肘はらずに、安く気軽にクラシックを楽しめられるよう」111年前にヘンリーウッドという指揮者が始めたのだそうです。

さて。それだけならブログには書きません。今日TV中継を見てちょっと感動したのが、これです。

画像が荒くてすいません。演奏中に字幕が出て、曲の実況中継が行われるのです!!!!
それがまるでサッカー中継のような解説。
「ここからフルートがソリストのメロディを受けて主旋律を奏で始めます」「バイオリンのソリストが2本の線を一緒に弾いています、これは重音といいますね」「このメロディはエルガ-の作品にはよく出てくる旋律で、XXXという曲でも見受けられます」等々。
読んでるだけで面白い。。。。。



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