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アフリカを食べている。イギリスの食卓事情 [日英比較のおはなし]

渡英して約1年が経つ。
晩御飯の準備をしていて驚いた。
「このさやえんどうはケニアから来てる!!」

('こんなどうでもいいモノを撮っている君の写真を撮りたい'とフラットメートに笑われつつ撮影)

先日「日本は遠い」と書いたが、逆に「アフリカは近い」のだ。
むかしロシアの市場で「アゼルバイジャン産さくらんぼ」「ウズベク産スイカ」と見ていても、大して違和感はなかった。多分「ちょっと前まで一つの国だったし」という意識からだろう。しかし、日本で一般的な野菜が、アフリカで作られて、英国で消費されている。なんだか国名を追うだけで、地球を卓球台にピンポン球が行き来しているようだ。多分こちらの人にとっては、「フィリピンバナナを日本で食べる」と同じレベルの話なのだろう。しかし、アフリカから新鮮野菜が届く。つまり日常の食卓を支えるアフリカは、イギリスにとって「密接な」大陸なのだ。

それにしても、援助精神も相まってか、イギリスでは食傷気味になるほどアフリカ・募金関連のニュースが多い。昨年10月には大手NGOによる「スーダンキャンペーン」、12月には「LIVE Africa」のチャリティCDがクリスマス商戦と相まって氾濫し、"ツナミ"を挟んで、「LIVE8」。"テロ"を挟み、UN発表を受けた「ニジェールの飢餓」。全部が同格扱いとは言えないまでも、ほぼ全てが数日間はトップニュースになり、社会現象になることができるのがイギリスである。
 


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Micchi

お久しぶりに、覗かせていただきました。
一昔前イギリスに留学していた知人が、イギリスの国際感覚は日本と比べ物にならない!(よくも悪くも、だろうけど)と言っていたけど、その背景にはヨーロッパという地理的条件から食文化、上述の援助精神と世界の中の自国の位置づけなどいろいろあるんだねえ。日本では、世界=アメリカ、アジア的なところがあるけど、イギリスはだいぶ事情が違うみたいね。

日本の一般市民の国際感覚のなさに危機感を抱く私としては、大変興味あり。でも正常な国際感覚って何?と考えると、そんなものは存在していないような気がする。イギリスでのチャリティ精神というのも、日本の農村で田植えを手伝いあうような互助精神と似ている気がするし、根本的に違う気がするし。文化を理解するっていうのは本当に奥が深いね。

あ、ハナシずれた?
by Micchi (2005-08-12 13:12) 

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